みなさん、こんにちは。
カオナシです。
「ファミリー☆ウォーズ」を見たので、今日はそれについて書こうと思います。
アバターを思い出させる映画という事で言わせていただきたいのですが、すげー気持ち悪かった。最初の五分で気持ち悪かった。アバターも最初の宇宙船の中の浮遊空間の映像で酔った私としては全編ホームビデオ風の画面はしんどい。
ってそっちかいって話ですよね。はい、そっちです。
画面が揺れすぎてほんと気持ち悪くなっちゃう。
ちょいちょい揺れるし、自分が小学生の時にやっていた野球の遠征で遠出して車酔いした時ぐらい気持ち悪くなっちゃってました。アバターの時は、当時よく行く映画館では、見たくもない3Dしかなくて、最終的に3Dメガネを外して3D映画を見るという奇行をした私です。
だからか、アバターは自分の中では酔うだけの映画でありそれ以上でもそれ以下でもないわけです。まぁ、あらすじは酔いながらももったいないからと必死になって見ていたんで大体わかるんですけど。
そして、酔いのしんどさも相まって作品のひどさが際立つ。
なんだ、これ。B級と言っていいのかすら分からない。
お金を使った大人の悪ふざけなのか。
それでいて、それを面白いっていうのが通っぽいみたいな気持ち悪さもある。
途中途中エロい描写入れとけば間が持つと思ってるのか、やたら性の描写が多かった。だからといって性の描写自体は全然嫌いなわけではない。蜷川幸雄監督の「蛇にピアス」だったり、園子温監督の「愛のむきだし」くらいしか知らないけどそっちはまだ、より作品をリアルにするというか、それ自体が作品に必要なものだった気がする。
でも、「ファミリー☆ウォーズ」の描写はただただ暴力的にただただ狂気的に表現しただけのように思えてならなかった。
そんでもって最後の方はホントひどかった。
いやー、ほんとつまらなかった。
想像を超えるつまらなさ。
最後の格闘ゲームみたいな描写とか、家族全員でちゃぶ台を囲んでお互いに刺し合うところとか。見てない人からしたらなんのこっちゃわからないと思うが、私も言っててよくわからない。
宗教団体がおじいちゃんの頭に生卵叩きつけて啜るところとか。
説明しようとすればするほど、わけがわからないし、なんか腹立ってきた。
つまらないだけならまだしも、具合まで悪くしやがって。
蚊が血だけもらってけばいいものを、余計なかゆみも残していくみたいな。
っていうのは流石に言い過ぎか。こればっかりは自分のポンコツ三半規管を呪うしかない、反省。
発想自体はすごい好きだったし、期待した分ダメージも大きくて体調にきた。
認知症のおじいちゃんが子供轢いちゃってなんて実際にありそうで何ともすごい映画が作れそうなのにそれを台無しにしていく脚本と演出。
でも、あえてこうしてるんですよ。みたいなニオイもスゴイするからさらに嫌い。
だから松本人志監督の「大日本人」も大っ嫌い。意味が分からないし。くそつまらない。
つまらないって思えば思うほど、つまらないからほんとやばい。
噛めば噛むほどクセ―汁が出てきてこの作品はほんとやばい。
とにかくやばい。すさまじく語彙力を低下させる映画ってことは間違いない。
でも、「上のしおり」さんは可愛い。おじさん応援しちゃう。
ていっても、おじさんと二歳差なんだけどね。
あと、おじいちゃんをモチとゼリーで交互に食わせて殺そうとした際におじいちゃんの「砂糖醤油にしてくれ、素のモチじゃ美味しくないやろ」って下りだけはめっちゃ面白かった。
モチと蒟蒻畑ってのも、ブラックジョークとして好きな部類だったのでここだけは評価したいところ。
「グロテスク」に並ぶ映画かと思いきやさらに下をいく映画でした。
どうしようもねーな、こりゃ。
それでは、また(^^)/