隣のおっさんがくさい

世に対して不平不満を言いつつも何とか楽しもうと試みる弱者のブログです。

【映画ネタバレ】ピンポン〜凡人でもいいじゃない〜

 一か月の食費をどうにか3万で抑えようと、ジップロックに3万いれてそこから使うようにし始めたカオナシです。 

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 以前は、レシートを取っておいて溜まったら整理をするようにしていたんですが、電卓を使っても毎度計算するのはかなり面倒でした。

(途中で別のとこ押して計算がおかしくなったり。レシートはレシートで食費とその他のものを合わせて買ってしまっていて確認に手間取ったり。)

 

そこで私は上限を決めて、使っていいのはこれだけという方法をとることにした次第です。(使う際に残金が見えるので残りの日数と見合わせて使うお金の量を調整できるのも一つの利点です)

 

まぁ、そこら辺をきっちりできている人には関係ないお話ですね。私は月かかる固定費を考える際に「食費は必要経費」として浪費していた気がするので私にとってこれが最善だと思います。

 

それでは本題に入ります。

 

 

今回は最近見た映画「ピンポン」を紹介いたします。

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あらすじ

 弱小高校卓球部に所属するペコ(窪塚洋介)とスマイル(井浦新)。才能はあるもののさぼってばかりのペコ、そして才能はあるものの「卓球はただの暇つぶし」というスマイル。

そんな中、ペコは中国から雇われ選手として留学してきた孔(サム・リー)に完封負けし、自分が井の中の蛙であると思い知らされる。

そしてペコは昔からの幼馴染にも負け卓球を離れるが、小さい頃からスマイルにとってのヒーローであるペコは再び復活を遂げ急速な成長を見せる。彼らは卓球に対する熱い思いを胸に本気でぶつかり合っていく。

 

総評

評価は個人的に良です。

(優・良・可・不可)

個人的には優をあげたいところではあるんですが、新垣結衣さんことガッキーと瑛太さんが共演している卓球映画「ミックス」の時に感じたゾクゾク感にはあと二、三歩届いていないような惜しさを感じましたので良の評価です。

他者におススメするときは私は割とシビアです。なぜなら、おもしろいと紹介した映画が相手にとってつまらなかったら、相手からすれば「つまらない映画」=「紹介してきたこいつもつまらない」になりかねないからです。

 

ですから私は基本的に周りに進んで映画を紹介することはありませんし、紹介するにしても「まぁ、感性はひとそれぞれだから個人的には面白かったけど、あなたにはどうなんでしょうね。」と予防線を張りまくります。

そういうこともあって今回の映画は少し軽すぎる気がしたので良が最高評価です。

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ちなみに、映画を見てアニメの方にも興味をもった私はアニメを一気見しました。

鉄コン筋クリートもそうですが絵柄が独特なので、前々から気にはなっていたものの、とっかかりで私は敬遠してしまっていました。

今となっては大変もったいないことをしていたと思いますし、ゆくゆくは鉄コン筋クリートも見たいところです。

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(スマイルってなんか、三月のライオンの零やセトウツミの内海と同じ何かを感じます)

 

アニメと映画の違い

 キャラ背景に関しては断然アニメのほうが詳しいですが、バトルシーンの盛り上がりは映画のほうが個人的に盛り上がりました。

(まぁ、一番自分のなかで盛り上がったシーンは映画内でペコの心に再び火が付いた後の練習のところなんですがね)

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 個人的には「反応反射音速光速!」って繰り返し言いながらプレイがどんどん速くなっていくというような演出が欲しかったです。

セリフの語感がとてもいいといいますか、思わず自分も言いたくなるようなリズム感だったので。。。

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覚醒したペコ

 

 あとは、アニメとは異なる孔の字幕とみんなのセリフの言い回しが少し気になりました。

孔(留学選手)がペコに負けると悟ったとき「やっぱヨーロッパにすりゃ良かった。スウェーデンとかドイツとか、ふん 日本か。。。。風間によろしく。」

というセリフがあったわけですが、映画で聞いた私は「なんで今ここでヨーロッパの話?ヨーロッパならこいつらに会わずに済んだのにてきなことかな?」って思っていました。

孔(留学選手)の背景が詳しくは説明されなかった映画では正直このセリフの意味は分からなかった人も多いんじゃないかなと思います。

アニメ版だとこのセリフの前に「長く住み着くなら。。。」と言っているので中国に復帰することができなくなる事を悟ったってのが分かる形になっています。なんで省略したんですかね。。。

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 そして佐久間の予選でペコに勝った後に言うセリフもアニメ版では「絶対負けない方法は、戦わないことだ。」が映画版では「絶対負けない方法は、勝つことだ。」になっています。

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ペコとは幼馴染で、小さいときは卓球でペコにボロ負けだった佐久間

 

アニメを見たことで佐久間が想像以上に努力の人であることが分かったわけですが、「戦わないことだ。」のほうが正直良かったと思います。

というのも「勝つことだ」と言うと当たり前のこと言っただけに聞こえるためです。

(ワンピースのドフラミンゴが頂上決戦で言った「勝者だけが正義だ」もそう)

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 当たり前のことをドヤ顔で言ってる人見ると私は引きます。

気づかない時や、気にならない時のほうが多いんですがね。。。

(自分も自覚せずにやっている可能性が充分あります)

 

佐久間という男

才能もなくひどい乱視も患うなか卓球が好きという一心で、その穴を周りの何倍もの努力で埋めてきた佐久間は、才能があるのにそれを生かせていないペコに怒りに近い感情があったはずなんです。

退部のリスクを冒しスマイルに対外試合を申し込んだのも努力では才能に勝てないことを薄々感じつつもそれを認めたくなくて挑んだのだと思います。

佐久間が尊敬する風間(中村獅童)ですが、実はインハイ予選で孔に勝った後世界大会でも優勝しています。才能もあるのに努力を惜しまない風間を佐久間が尊敬するのもわけないですよね。

佐久間はペコに卓球オタクと言われるほど卓球が好きでした。

そして実際、卓球のエリートが集う海王学園高校の卓球部に入れたのも顧問が「佐久間は途中であきらめてマネ―ジャーにでもなるだろう」と全然期待されていなかったからでした。

それを想像を超える努力で補い1年にしてレギュラーを勝ち取った佐久間。映画ではいまいちわかりませんでしたが、アニメでめちゃくちゃ好きになったキャラです。

 

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ペコに対して「自分は凡人だがお前は違う、卓球続けろ。」と言う佐久間はかっこよくて悲しくて涙が出そうになります。

アニメ版の話ですがどうもどっかで見たことあると思ったら、佐久間がおちょなんさんに少し似てました(笑)目が吊り上がり過ぎなんですよね。

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※おちょなんさんとは漫画「不安の種+」に出てくる何か。 

 

孔の良さ

 そして孔もまたいいキャラでした。

映画版ではあっさり負けて解説役に回り雑魚キャラ感が出てしまっていましたが、アニメ版では一軍を降ろされて日本に来たことへの苦悩が掘り下げられていたり、風間に負けた後は日本語も勉強し以前は馬鹿にしていた同じ部の部員にアドバイスや一緒に遊びに行ったりという描写も出てきてなかなかの好印象です。

そしてその後アニメ版では、ケガで成績不振になってしまった風間の代わりに世界大会に日本代表として出てきています。

そしてそのなかでアジア選手権大会での世界ランクが2位、8位の中国人選手にも勝利し雪辱を果たします。

 

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スマイル変わりすぎ

 そして想像以上のさらに上をいくくらいアニメ版では明るくなったスマイル。

映画ではありませんでしたが風間と最後仲良さそうに世間話するところはかなり良かったです。

さらに映画版ではそのシーンはありませんでしたが、オババ(夏木マリ)がスマイルに「子供たちに卓球を教えてやってくれ。」というシーンがアニメだと序盤にあるんですが、当然その時のスマイルは断ります。

しかし映画の最後でも分かりますが子供たちに卓球を教えるシーンが出てきてスマイルの心情が大きく変わったことが分かります。(そして小学校の教師になったスマイル)

言葉遣いすらも大きく変わっています。小泉先生(顧問)の家に鍋を食べに行く約束をしてたり。

 スマイル「エビバディ集合。今日はかっこいい魔球を紹介するぜ」

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小泉先生(卓球部顧問)の言い回しが移っているのもなんかうれしいです(笑)

 

風間がトイレにこもる理由に始まり、タムラ(オババの卓球の店)に顔出すようになったり、アクマ(佐久間のあだ名)に三人目の子供が出来た事にも関心があったり、トビにハンバーガー盗まれたり、最後のスマイルと気軽な感じで話すシーンを見て最終回にして風間とスマイルの好感度爆上がりしました。

 

風間「お前彼女いるの?」

スマイル「さぁ、どうなんですかね」

風間「いるのか!?どこで間違えたんだろうね、俺は。。。」

スマイル「卓球に人生掛けるのも、いいですね」

風間「いやだよ、そんなの。。。」

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 ちなみにスマイルという名前の由来は笑わないから皮肉でスマイルだったわけではなく、いつもは笑わないけど卓球をやっているときは楽しそうにわらうという事でペコが付けたあだ名だったことが分かりましたね。

 

という事で映画の紹介というかアニメの紹介みたいになってしまいましたが、アニメに抵抗ない人ならば映画よりもアニメ推奨です。

どっちも見るのは尚推奨です。

 

俳優の演技

 映画の役柄に関してですが、窪塚洋介さんすごいですね。かっこいいのは前からですが、なんとも漫画のキャラのような感じでほんとペコと違和感がなかったです。

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そして スマイル役の井浦新さんですが、ほんとにこの人は様々な役をこなせる人でビビります。蛇にピアスや、二十世紀少年、リッチマンプアウーマンと、一見印象が違いすぎて尚且つ自然なので、分からないという事が多く違和感が全く仕事をしません。

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そんなわけで今回は以上です。

 

それでは、また(^^)/